くらら’sFF7ワールド世界設定 〜という名の、キャラへの愛が語られている危険地帯〜

<世界設定>
 魔晄エネルギーが発見される前、既に電力は石炭を燃料とする火力発電により供給されていた。
 貧富の差はかなり激しい。アイシクル地方出身のアースディース家が、全世界の通信とエネルギー流通を一手に牛耳っている。
 ジュノンを本拠地におく、エシル・エレクトリック・パワー・カンパニー、通称EE社と呼ばれる超国家的大企業がそれである。
 だが、1959年に魔晄エネルギーが発見され、EE社はその研究に血道を上げる。
 化石燃料による火力発電及び工場の公害に対し、世界各地でEE社に怨嗟と非難の声が上がっていたからである。
 やがてEE社の研究チームは、魔晄を人工的に冷却・凝縮してマテリアに結晶させる技術を開発することに成功した。

 通信・エネルギー流通を牛耳る名門の大企業EE社社長には、跡継ぎとなるべき男子はいなかった。
 一人娘であるキーヤとその配偶者が、未来の共同経営者=事実上の世界の支配者、ということになるのだ。
 ここで登場するのが、新興勢力の兵器会社・神羅製作所である。
 父の不慮の死により若くして社長となった野心家の青年は、EE社社長に取り入ることに成功し、キーヤと結婚する。
 二人の間に生まれてきた子供が、両社の合併によって生まれる巨大複合企業体の頂点に立つのだ。
 もちろん、実権を握るのは自分――。そんなEE社社長の目論見は、見果てぬ夢となった。キーヤが初めての男子を出産して
 数か月後、彼は事故死したのである。

 それに先立つこと二か月前、両社は合併し、新しい企業として生まれ変わっていた。
 「神羅エレクトリック・パワー・カンパニー」。それが、今後世界の命運を握ることになる超巨大企業の名であった。
 野心家の青年は、以後プレジデント神羅と呼ばれることになる――。

 本来、電気に代わるエネルギーとして登場した魔晄をマテリアに結晶させる技術のパテントは、キーヤが持っていた。
 だが、結婚と企業合併によってそれは彼女の夫の手に渡り、彼はマテリアを兵器に利用することを思いつく。
 こうして、神羅カンパニーは世界に覇権を唱えるに至ったのである。

<キーヤ・アースディース>
 EE社社長の一人娘。皮肉なことに火力発電が原因の大気汚染のせいで、幼少時は喘息の発作を繰り返す身体の弱い少女だった。
 清浄な空気を求めて各地を旅行する彼女は、ある時機械いじりの大好きな手先の器用な少年と出会う。貧しく、学校へもロクに
 行けない少年を、彼女は父に頼み込んで学資の面倒を見させることに成功する。少年の名は、リーブ。
 後の神羅カンパニー都市開発部長である。初恋の人でもあったのだが、彼女はプレジデント神羅と政略結婚させられた。
 一人息子のルーファウスを遺して、32歳の若さで病死する。愛と美の女神フレイヤの転生とまで謳われた絶世の美女。

<ルーファウス>
 彼はマザコンだ。非の打ち所のないお母様を持ってしまったのが身の不幸。母親が病気がちで9歳の時に亡くなったため、寂し
 がりやで甘えん坊なのである。
 だが、それを人に見せるのは大嫌い。高すぎるプライドを、時々自分でも持て余しているようだ。必然的に、意地っ張り。
 やせ我慢の塊のような人だな……。でも基本的にはお坊っちゃまクンで育ちがいいため、お人好しだ。大ボケなところもある。
 総じて、自分の感情を表に出すのがすごく下手。
 実は喜怒哀楽の激しい方だが、それをあらわにするのは彼の受けた帝王学が許さない。気分屋さんだが、努力家だ。
 ただ、例によってそれを人に悟られるのは我慢ならない。
 幸か不幸か、怜悧な頭脳を持ってしまったため、常に自分で自分を観察しているようなところがある。
 そして、そんな自分のことを好きではないようだ。だから、自分に無私の愛を注いでくれる人間に弱い。
 リーブのことは父親とみなしているようだが、ツォンに対してはいろいろな思いがあり過ぎて――自分でもキッチリ把握できて
 いないんじゃないだろうか?
 要するに、とても不器用な人なのだ。そんな彼を見てイライラするか、愛しいと思うか――。人それぞれ、ってとこである。

<ツォン>
 彼はジェントルマンだ。あれだけ長いことルーファウスのそばにいて、手を出していないんだから。(my設定で17年!・笑)
 ルーファウスは無条件で彼のこと信頼してるのに。いろいろな意味で、スゴイことだと思う……。
 ルーファウスとは違って、自分で自分のこと、よくわかってるタイプだな。で、それに自制心がタガをはめてる、と。
 ――すごく疲れそうだ。MPの多いタイプに違いない。
 ルーファウスとはベクトルの違う、プライドの高いタイプ。何があろうと人に頭を下げるのは嫌だ、ってのがルーファウス。
 彼の場合は、目的のためなら手段は選ばない――自分を傷つけるものがあったとしても、後からどうとでも処理すればいい。
 そう考えるタイプ。自分に確固たる自信があるんだと思う。情緒安定型。常識を大切にする人だな。
 ルーファウスに対しては、常にアンテナが働いている。仕事の鬼。(笑)
 本当はもっと勉強したかったろうに、親の因果が巡ってしまい、神羅で裏稼業やらされることに。仕事の合間に勉強する口だな。
 あんまりハードでジェットコースターな人生を過ごしてきたせいで、女性と付き合うヒマがなかったらしい。

<リーブ>
 彼もまたジェントルマンだ。そんなに後悔するなら、キーヤのことさらっちまえば良かったんだよな!
 しかし、そうするとルーファウスは生まれないなぁ。うーん、それは困る。(笑)
 苦労性で、努力家だ。下から登りつめていった人だから、現場の苦労がよくわかるし、とても大事にする。
 新入社員がもたもたしてるのを見かけて、ネジ回しを実演して見せるタイプだな。庶民的で気さくなおじさんだと思う。
 キーヤを生涯ただ一人のひとと決めている。実際、彼女以上の女性なんて――いないだろう。
 ルーファウスのことは、実の息子のようにかわいがっている。これ、社内の公然の秘密。同じくルーファウスを守る者として、
 ツォンのことは年の離れた良き友人、盟友って感じに思っているらしい。常識が服着て歩いてる人。胃薬は常時携帯か?
 尚、大学で知り合ったプレジデント神羅とは親友だった。その後意見が対立し、かつての親密さはもはやないが、プレジデント
 のリーブに対する信頼は変わっていない。

<イリーナ>
 健全な家庭で、のびのびと育ったようだ。彼女からはお日様の匂いがしそう。素直で、明るくって、庶民のバイタリティーでがん
 ばる娘(こ)。ルーファウスのことは「かっわいい☆」と思っているらしい。
 まあ、およそイリーナと正反対だからね、うちのルーファウス……。

<レノ>
 不器用者その2、登場。自分の感情に気づかない&あらわせないという点で、ルーファウスといい勝負してるのだった。
 イリーナは、人生初めての「本気」の対象。どうしていいのか、よくわからないらしい。ご健闘を祈ります。(笑)
 いまのところイリーナは彼のこと問題外みたいだがな……。

<ルード>
 無口だが、決して感情に乏しいわけではない。表情に出すのがちょっと苦手なだけ。イリーナは彼の優しいところを見抜いてる
 ようだ。頼りにしてるらしい。実は四人の中で、最も「タークスらしい」人なんじゃないだろうか?
 ティファが好き、ってことは女の子らしい女の子が好きなわけだな。
 何となく、彼のプライベートルームは「生活感があって、尚かつ整頓されている」イメージがある。
 ちなみに、レノは「足の踏み場もないほど散らかった」、イリーナは「ごちゃごちゃとお気に入りのかわいい小物が並べられた
 パステルカラーが基調の」、そしてツォンは「生活感のない、モデルルームのような」部屋のイメージがある。
 ――いや、単にツォンさん、自分の部屋に帰るヒマもろくにないだろうな、って。(笑)