〜 FF7雑感 〜
 

<神羅カンパニー>
元々は兵器会社だったのが魔晄という新エネルギーを手中にし、強大な軍隊を自ら有することで、事実上の世界支配を完成させることにほぼ成功した大企業。
個人的にモデルと考えているのは、ドイツの兵器会社クルップ社である。
どう見ても、FF7ワールドで描かれている神羅カンパニーの姿はコンツェルンだからだ。街頭にTVが置かれ、一企業の社長が市民に向かって演説ぶってるんだもんなぁ。
新聞、TV、交通、電力、工業製品。それに兵器が加わるのだ。怖い物なしではないだろうか?
コンツェルンはドイツと日本だけにしか存在しない代物。日本の企業じゃ何だかスケール小さいのでクルップ社にご登場願ったのである。
(この二国がいかに健全な資本主義を育てなかったかがわかるよな。ちなみにコンツェルンとは、同系統の資本が持株参与によって多種の企業を統合支配する金融資本による企業を指す。独占の最高形態だ)
死の商人とはいえ、従業員にとっては忠誠心を捧げられるにふさわしい会社。そんな点をモデルにさせていただいたのだな。
世界に先駆けて企業独自の年金を創設したのは、クルップだ。この会社に勤めている限り、労働者は他の企業に勤める人間よりも高い給料を貰い、退職すれば企業年金の世話になることができた。国家が年金制度を整備していないご時世に、これはスゴイことなのだ。
誇りを持って働けたに違いない。