〜 FF7雑感 〜
 

<パルマー>
さて、ゲームをプレイしていてずっと気になっていたことがある。
それが他ならぬ、パルマーって何の仕事してるんだ?ということだ。
宇宙開発部門が事実上の開店休業なら、重役を置いておく必要もあるまいに。
誰だって首を傾げたくもなる。有能な雰囲気は、微塵も感じられないしな。となれば。
彼には「いるだけでいい」とプレジデントが思っていたとしか思えない。
重役としての高給を払っても、それに見合うだけの彼の利用価値とは、一体何なのか?


ここでハタと気づいたのだ。
神羅カンパニーは、確かに強大なコンツェルンだ。だが所詮軍需会社が巨大化したに
過ぎないのであって、恐らく「モノ」を作るのは得意でも「目に見えない、形のない物を売り
つける」のは苦手なのでは。
もっと言うと、この図体の大きい巨人は金という血液が流れなければ動けないハズだ。
では、その血液は誰が調達しているのか?


神羅には、財務担当の役員がいない。プレジデント一人では荷が重いだろう。
すると、外部にその手のエキスパートが存在し、神羅と安定した永続的な協力関係を結ん
でいるのではないだろうか?
――FF7ワールドにも、この世界のロスチャイルド家に当たるものがあるのでは。
そう考えた時、パルマーがその連携の証だとしたら。
彼は飼い殺されていても差し支えないわけだ。


想像するに、ルーファウスに釣り合う年頃の娘が金融資本の大立者パルマー家には存在
しないのだろう。
いるなら、プレジデントのことだ。さっさと息子を婚約なり結婚なりさせているに違いない。
それが不可能であればこそ、次善の策として「一族の厄介者」を重役に据え続けているの
ではないだろうか。
リーブには冷ややかな他の役員達も、パルマーのことは放っているだけの態度も、それな
ら納得できるのだった。